19. ハンガリーへのアクセス

掲載日 : 2016年08月29日

写真 : 筆者撮影

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LOTポーランド航空

2016年1月にワルシャワ/成田線を就航したLOTポーランド航空



ワルシャワ経由でハンガリーへ、夢の航空機「ドリームライナー」でGO!

ハンガリーの首都ブダペストへは、日本から直行便が就航していないため、欧州内の主要都市を経由して入国するのが一般的となっている。そこで今回ご紹介するのが、2016年1月14日にワルシャワ・ショパン空港(WAW)と、成田国際空港(NRT)間の直行便を定期就航させた「LOTポーランド航空」の利用である。


成田空港搭乗ゲート

成田空港の搭乗ゲート

LOTポーランド航空(LO)は、ワルシャワ・ショパン空港をハブとするポーランドのフラッグキャリア。日本からワルシャワまでを約11時間10分、ワルシャワから日本までを約10時間25分で結んでいる。ワルシャワでの最短乗り継ぎ時間は、30分から35分と非常に利便性が高く、ブダペストまではおよそ1時間20分の空の旅となる。

LOTポーランド航空は、欧州系としては初めて「ボーイング787ドリームライナー」を導入した航空会社でもある。これは環境に配慮された最新鋭の旅客機で、ロールスロイス製のエンジンは騒音を60%低減、さらにボディの軽量化により低燃費を実現した、まさに〈夢の航空機〉である。

機内でまず最初に気づくのは、窓に見慣れた〈シェードが見当たらない〉こと。それゆえ成田/ワルシャワ線では、離発着の際の「窓のブラインドを開けて下さい」という、聞きなれたアナウンスもなし。いつもと違うので、ちょっと不思議な感じがする。

一般的な機材には、小さな窓がいくつも並んでいるが、ドリームライナーは27×47センチと標準よりも約30%も窓が大きい。これは機内へ持ち込み可能なキャリーケース並みで、さらに地平線が見えるように配置されている。
シェードの代わりを果たすのは、特別仕様のLED照明。これは乗客が、ボタン操作で濃度を簡単に変化させることができ、大陸間をわたる長時間フライトによる時差ボケも、最小限に抑えることができる。

プレミアム機内食

プレミアムエコノミーの機内食
ウェルカムドリンクのサービスもあり

また、通常の機内の気圧は標高2,400メートル地点とほぼ同じに設定されているが、ドリームライナーは標高1,900メートル地点の気圧に近づけ、めまいや吐き気といった高山病の症状を予防・緩和。さらに酸素濃度も8%アップさせ、フィルター性能の向上に加え、湿度も高く保たれているため、お肌の乾燥が防げるのはもちろん、長時間のフライトでも疲れにくいという特徴もある。

快適なフライトは、なにも機材だけに限らない。日本線の機内のエンターテインメントには、日本の映画や音楽を搭載し、客室乗務員には日本人、もしくは日本語の話せるポーランド人を配置。メニューも日本語対応にするなど〈ポーランドらしいもてなし〉も欠かさない。

ドリームライナーは〈ビジネス〉〈プレミアムエコノミー〉〈エコノミー〉の3クラス(計252席)で構成されているが、ビジネスとプレミアムエコノミーのクラスでは、ミールも日本食が選べる他、便利なアメニティキットも用意されている。

LOTポーランド航空のプレミアムエコノミー以上なら、ワルシャワでの降機後ターミナルへのバス移動も、待合室のスペースも特別待遇だ。残席があれば、当日でも54,000円(2016年3月現在)ほどで、プレミアムエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードのチャンスもある。乗り継ぎの場合でもゲートの前で声を掛けられたら、最後のアップグレードのチャンスとなるのでお見逃しなく!
 


ドリームライナー  ワルシャワ空港

左:欧州系航空会社で初めて「ボーイング787ドリームライナー」を導入したLOTポーランド航空
右:2015年6月に運用が始まったワルシャワ・ショパン空港の新ターミナル



LOT ポーランド航空
LOT Polish Airlines

http://www.lot.com/jp


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