スロヴェニアの原風景と中世の面影を求めて

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この地方の伝統的な建物「コゾルツー」 (C)スロヴェニア政府観光局


 スツッドル村でチーズ工房見学


ボーヒン湖から約3キロの場所にあるスツッドルは、「コゾルツー」と呼ばれる伝統的な建物で知られているボーヒン最古の村だ。ユリアン・アルプスの原風景が残るこのエリアでは、アグリツーリズモを提供している農家がたくさんある。
ということで、今回は村にある酪農家を訪れ、チーズ工房を見学&試食させてもらうことになった。

まずは牛舎をのぞかせてもらい、その後工房へ移って絞ったミルクがチーズになるまでの作業工程の説明を受ける。この工房では数種類のチーズを製造しているが、この地方伝統のチーズといえば「ボヒンスキ・モハント」。地理的起源を持つ食品として商標登録されている。

苦味のあるスパイシーな味わいが特徴のセミソフト・タイプのチーズ。その香りの強さから、カッテージチーズなどに比べると、少し食べづらいと感じる人がいるかも知れないが、そんな時はスロヴェニア名産の蜂蜜などを添えるグッと食べやすくなるので試してみて欲しい。このチーズは、湖畔にある観光案内所でも販売されている。

スロヴェニアのお母さんたちは、実にもてなし上手。キッチンに招かれ試食したのはチーズ、アップルジュースやスモークハム、それに伝統の焼き菓子の数々。もちろん、これらはすべて手作り。心も胃袋も大満足だ。
このエリアでは、空き部屋を宿泊施設として格安で提供してくれる農家も少なくない。日本人はまだ少ないそうだが、今回お邪魔したチーズ工房でも、ドイツなどから毎年決まったシーズンになるとやって来る常連さんも多いのだという。

こうした宿泊施設は、ボーヒン観光局のウェブサイトなどでも紹介されているので、ディープなスロヴェニアの旅を楽しみたいという方はぜひお試しあれ。


    

工房では手作りチーズを販売 / 熟成中のチーズ / 並べられた試食用のチーズやハムはすべて手作り



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