スロヴェニアの原風景と中世の面影を求めて
中世の面影を残す町、シュコフィヤ・ロカ
シュコフィヤ・ロカは、ポリヤンスカ・ソラ川とセルシュカ・ソラ川の合流点にある人口約1万2千人の小さな町だ。
町の歴史は、バイエルンの司教が神聖ローマ帝国時代、オットーII世からこの辺り土地を拝領した973年にまで遡る。町は15世紀と17世紀の大地震で壊滅的な被害を受けたが、スロヴェニア屈指の美しさを誇る中世の街並みが残されている。
その中でも最も有名なのが、1202年に建造された「ロカ城」。また、14世紀に当時の司教であったレオポルドの命により造られた「カプチン橋」は、ヨーロッパに現存する最古の橋と言われている。
5つの城門が残るこの町の中心部の広場には、18世紀に建てられた旧市庁舎、聖母マリア像と2人の聖人、ヤネスとフロリアンの像がある。そのすぐ近くに観光案内所では、お土産にもなりそうな伝統工芸品が販売されているので、通りすがったら覗いてみてほしい。
その豊富な歴史・文化遺産と美しい自然から「自然の中のギャラリー」と呼ばれているシュコフィヤ・ロカ。ボーヒン湖からは1時間弱、リュブリャナからなら30分ほどでアクセスができるので、時間に余裕があれば少し足を伸ばしてみると良い。またひと味違ったスロヴェニアの横顔が見られることだろう。
【取材協力】
スロヴェニア政府観光局
トルコ航空