01. 世界遺産ブダペスト街歩き
観光客に大人気の「ハンガリー国会議事堂」
ハンガリー国会議事堂は1884年、1896年の「建国千年祭」に向けて着工したが、工期が長引き完成したのはその8年後の1904年であった。
長さ268メートルに、幅118メートルの威風堂々たる佇まい。ドームの高さは、なんと96メートルもある。ネオゴシック様式の建物の中は眩いばかりに光輝き、そこに「千年王国」の威厳が漂っている。
中でも目を見張るのが、レッドカーペットが敷かれた正面玄関から伸びる大階段のあるホール。視線を上げると、そこにはハンガリーを代表する画家、ロツ・カーロイが描いた優美な天井画が見える。ロツ・カーロイの天井画やモザイク画は、同じブダペストにある「ハンガリー国立歌劇場」や「聖イシュトヴァーン大聖堂」でも見られる。
建築当時は2院制であったこの国会議事堂には、2つの議事場がある。1院制となった現在は、議会が行われていない時は通常議会で使用されている議場が見学コースとなるが、議会が行われている時はもう一方の普段使用されていない議場が見学コースに入る。まれに両方がふさがっている時は、見学は行われない。
ハンガリーの国宝とも言うべき「聖なる王冠」があるのも、この国会議事堂だ。宝珠や宝剣、王杓とともにホール中央のガラスのケースに入れられ、2人の儀仗兵に護られている。以前は写真撮影が許されていたこのスペースは、現在は残念ながら撮影禁止に。なので国会議事堂へ行ったら、しっかりその目に焼き付けておこう。
この国会議事堂に2014年夏、新しいビジターセンターが完成した。議事堂の右手の地下に完成したこのビジターセンターでは、見学チケット窓口の他、カフェや国会博物館などが併設されている。
当日の見学チケットには限りがあるため、見学を希望する際には事前に オンライン(英語対応)で予約しておくのが望ましい。但し、その場合は、手数料として1点につき220フォリント(2016年5月現在)が加算される。
なお、議事堂への入場時には、手荷物のX線検査とIDチェックがあるので、パスポートの携帯をお忘れなく!
ハンガリー国会議事堂 |
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